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映像祭2014サイト
テーマ「ホーム」
いつかしら帰ることができる家、ふるさとの街、やさしく心を包む家族や友。しかし、人類の質的成長を通り過ぎた文明はそのような心暖まるホームから私たちを遠く引き離しつつある。巨大化する社会と際限なく拡張する権利や膨大な競争のエネルギーは大気圏をすら過熱させ、温暖化の波は愛する風景さえ奪ってしまう。
50年代、M.マクルーハンはメディアはメッセージである、と唱えて映像ネットワークの時代を準備した。思えば、それは品質を問わない情報の氾濫の予告だったのかも知れない。
そろそろ人間に帰っても良いのではないだろうか。地球に、自然に帰ろう。見掛け倒しのつながりを捨てて、町の中で、日々の営みの中で温かく穏やかな心を結ぼう。
今年の富山水辺の映像祭スフィアはそのような作品を求めています。
富山水辺の映像祭 総合プロデューサー 伊東順二